銅版画

銅版画は版画の一種で凹版画にあたります。

凹版画とは版の凹部で版を構成する版画技法です。銅は身近で多量に使用され、加工しやすい金属です。

色々な技法で銅版に凹みを作り、そこにインクを詰めプレス機で強い圧力をかけて紙に刷り出します。

精緻で深い諧調を得ることの出来る技法です。

凹みを直接銅版に刻み込む直接法(ドライポイント・エングレービング・メゾチント)

腐食液で版を溶かして凹部を作る間接法(エッチング・アクアチント)

とこのような技法があります。

私達の紙幣はエングレービングで刻まれています。また今日では工業用や教材用として銅版のかわりに、ポリ塩化ビニル板なども用いられたりしています。

西洋美術ではもっとも広く用いられた技法で、ルネサンス期以降多くの製版技法が開発・継承されてきました。デューラーやレンブラントなどの作品が代表的です。